ベンチャーや一部の早期選考企業志望の人たちは、本選考がスタートしたり、本選考に直結するウィンターインターンがスタートし始めたのではないでしょうか?
 
ウィンターの選考や本選考ではよく、「何か質問ありますか?」と逆質問される機会があります。
皆さんもこの問いかけをされることはご存知だと思います。
 

では、あの問いかけの意図をご存知でしょうか?

 
 
 
 
今回は非常に重要な逆質問について、人事目線で紐解いて行きます。
 
と、その前に「ウィンターインターンと本選考が両方スタートしている会社もあってややこしい!」というお話も最近よく聞くので、まずウィンターインターンと本選考の関係性について、いくつかパターンわけをしてご説明させて頂きます。
 

ウィンターインターンと本選考の関係性

① 本選考が始まっている、もしくは、年明けぐらいから始まる企業。
 

本選考のため(別の切り口)の母集団形成として存在しており、本選考直結、もしくは本選考の選考免除などの役割があります。

この場合、本選考を受けて受かっていく実力が十分だ!という場合は、本選考から受けてしまって良いと思います。

 
少しまだ怖い場合は、選考結果が本選考に影響はするものの、チャンスを少なくとも残す、という観点で、インターンを受けてみるのも良いかもしれません。
 
 
② 倫理憲章を守る会社で、本選考が6月からの企業。
 
ベンチャーのサマーなどと同じ位置づけで、「企業を知る」ためのインターンになります。
ただし、サマーに比べると企業も本選考への誘導や囲い込みを目的としているため、『0.5次選考』としての立ち位置としてウィンターをおいているケースが上記の企業でも多いです。
 
また、「企業を知る」という意味ではOBOG訪問とは違い、会社の全体像を知れるケースが多いので、受けていくのはいいのではないでしょうか?
 

今身につけるべき力とは何か?

では、本題にうつります。

サマーインターンと違って、ウィンターインターンや本選考を受ける前に
 
”身に着けておくべき力”
 
とは何なのでしょうか。
 
 
それはズバリ『質問力』です。
 
質問力とは何か?を解説する前に、なぜ、ウィンターや本選考で質問力が必要になるかをご説明します。
 

それは、以下2点の理由からです。

①志望動機に直結する
②質問の観点や角度から価値観がわかる
 

つまり、面接などで「質問ある?」と聞かれた際は、それもあくまで選考の一部であり、面接官からしても大きな判断材料になると言えます。

上記2点の理由について詳しく見ていきます。

 
 
①志望動機に直結する
 
質問の内容を聞くことで、「どれぐらい自社の事を調べてきているのか?」「どれぐらい自社で働くことをイメージしているのか?」が企業側からするとわかります。
 
つまり、志望動機の強さを、質問の内容や質問角度から測られているということです。
 
 
②質問の観点や角度から価値観がわかる
 
質問の観点や角度には、学生さんが「知りたい」と思う価値観が含まれます。
その価値観が一致する場合、企業側は「良い」となり、逆に一致しない場合「違う」となります。
 
例えば、私はリクルート時代、「何時に帰れますか?」と質問した学生さんは全て×をつけていました。一方、「同僚とどんな会話を良くしますか?」「お客さんにどんな価値を提供していますか?」と聞かれたときは良く考えれた質問だなと関心していました。
 
どういうことかと言うと、当時のリクルートは「時間を気にして働く人は皆無」の文化でした。
(最大では24時を超えることも普通にあり、)そういう文化の中で、「何時に帰れるか?」を質問する時点で、「企業との価値観がズレている」ということになります。
 
一方、後者の質問に関しては、それぐらい時間をかけてでもお客さんへの提案にこだわる文化があり、「その片鱗を知ろう・知りたい」とする質問は好感が持てた、ということです。
 

『質問力』を鍛えるには?

では、『質問力』はどのように鍛えられるのでしょうか?
質問力は大きく分けると2つに分かれます。
 
 
①事前情報を基に、自分の「知りたいこと」を観点として纏め、質問を考えておく力。
Will・Being・価値観を基に、自分が質問したい内容を調べて考えておくと良いかと思います。

※STCAのサービスを利用しておらず、 Will・Being・価値観についてご存知のない方は以下の参考記事などをご覧ください。
②瞬発的にその場で質問する力。
これを鍛えるのが難しいのですが、大事な点を以下に3点まとめますね。
 
A. ①と同じく事前に観点を持って置き、その観点に触れたことを相手が話した時に質問すること
 
B. 勇気を持つこと
→ 意外と大事です。「変に思われたくない」という思いから、何も質問しない学生さんが多くいますが、かなりマイナスに写ります。
 
C. 普段からわからないことを聞く姿勢を持つこと
→「なんだそんなこと」と思うかもしれませんが、意外とこれが一番大事です。
質問も練習です。
 
普段から疑問に感じたことを調べたり、相手に質問したりすることで「質問を考えて発する力」がついてきます。
 
「知らないこと」は悪いことではありません。「知らないことを知らないままにしておくこと」が悪です。
 
事前準備をしっかりと行い、勇気をもって、企業の方に質問を投げかけて欲しいと思います。
 

是非、普段から担当のキャリアコンサルタントに対して積極的に質問をするようにして下さい。

それこそ「どういった質問を面接で投げかけて良いのだろうか?」という悩みがあれば、そのことを相談してみて下さい。

例年、数十名の学生さんにSTCAのサービスを使って頂いていますが、質問・相談が多い学生さんは内定獲得の確率が非常に高い傾向にありますので、積極的にご連絡頂ければと思います。

(以下の関連記事「【就活生必見】内定が出る学生の特徴。」にて、このことについて触れたものがございますので、是非ご覧ください)。

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