今回ご紹介する内定者は、大学1~2年の頃にはアルティメットをされており、その後、世界一周、プログラミングのインターンなどをされていた古池祐二郎(こいけゆうじろう)さんです。
古池さんの就活の軸は以下になります。
「自分との出会いから、何かしらのきっかけを創る経験をしたい」
「自分が相手に直接携わって、相手に喜びを与える仕事をしたい」
2:「社会に対して影響力のある事業に携わることができているか」
「企業の成長性があること」「古い習慣を壊す事ができる事業であること」
3:「社風」
「目標達成に意欲的な人が多い環境」「仲間と高め合うことができる環境」
古池さん、本日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
まずは自己紹介からお願い致します!
慶応大学環境情報学部の古池です。
学生時代行っていたこととして、就活でよく話をしていたことは大きく3つあって。
1つ目は大学1,2年の時にやっていたアルティメットというスポーツのサークルの活動。
2つ目はその後に行った世界一周とそのお金を稼ぐために営業インターンをしていたこと。
3つ目は今も行っているんですけどプログラミングの長期インターンです。
ちなみに、それぞれ具体的にどんなことをしていたんですか?
そうですね、アルティメットはサークルなんですけど、週4で練習があるような部活に近いサークルです。
「全国優勝」という目標を持って練習をしていました。
世界一周のために行っていた営業のインターンでいうと、よく居酒屋にあるポスターを貼っていく作業を行っていました。
世界一周には99万円かかるんですけど、世界一周のポスターをお店等に貼ることで、99万円から減額されていくんですよね。
1年間の休学期間のうち、世界一周に行く前の半年間は、この営業インターンと追加で必要な費用を稼ぐためにアルバイトをしていました。
そして残りの半年は約20カ国くらいを船で回っていました。
プログラミングのインターンに関しては、株式会社いえらぶグループという不動産ITのベンチャー企業があるんですけど、そこでインターン1人目として入社しました。
現在は、40人くらいのインターン生がいる組織にはなっているんですけど、今も初期メンバーとして活動しています。
学生時代に様々な経験をされてきたと思うんですけど、この中で古池さんが一番しんどかったなと思うものって何になりますか?
一番しんどかったものになると、ポスターを貼る営業インターンが一番メンタル的にきつかったですね。
この営業インターンでは具体的にどのようなことを行っていたんですか?
基本的には「お店にポスターを貼ってもらう営業」、それだけを行うインターンですね(笑)
証明書さえ貰えればどこに貼ってもいいんですけど、3件で1枚づつ貼ると1,000円の割引がされるんです。
最初は全く慣れていなかったので、朝から夜まで働いて1日8,000円もいかなかったんですけど、後半の方は慣れてきて、1日15,000~20,000円分くらいは貼らせてもらえるようになりました。
ポスターを貼る飲食店からしたら、あまりメリットがなさそうなので、めちゃくちゃ難しそうですね…(笑)
どのようなことにしんどさを感じていたんですか?
どの営業を行うにしてもそうだと思うんですけど、傷つくことに慣れる作業が一番しんどかったですね。
断られるみたいなことですかね。
そうですね。
結局、テクニック、例えば、営業先の決め方、交渉方法はある程度工夫はしているんですけど、そういうものは二の次で。
それは断られるメンタルができて、営業数がある程度確保されている上でのスキルだと思うので、「くじけずに訪問し続ける」というメンタルを鍛えることが一番しんどかったなと思っています。
僕もチラシ配りの経験があるので、断られるしんどさは共感できますね(笑)
ちなみに、しんどい中でなぜ頑張れたんですか?
要因としては2つあると思っています。
1つは、休学してしまっていたからですね(笑)
営業もしたことがなかったんですけど、「世界一周をしたい」という思いで休学をしてしまったので、やるしかないという状態でした。
もう1つは、やはり「世界一周が魅力的であったこと」ですかね。
大学に入って、「これから先何をしたらいいんだろう?」「周りのすごい人達に追いつくためにはどのような経験をしたらいいんだろう?」と考えていた時に、「世界一周したら、自分の人生が変わるきっかけになるのではないか」と思っていたんです。
だからこそ、このことを成し遂げなければいけないと考えていました。
この2つが続けることができた要因ですかね。
「人生を変える経験をしたい」と思われていたのはなぜなんですか?
大学に入って、優秀な人達を目の当たりにしたからです。
高校までは、優等生ではなくて、周りのレベルもそこまで高いとは言えなかったんです。
ただ、浪人して、思ったより成績が伸びたこともあり、「慶應を狙えるんじゃないか」となって、なんとか慶應に滑り込みました。
しかし、いざ慶應に入ってみると、起業をしている人やNASAと共同研究している人などを目の当たりにして、「自分には何の取り柄もない」という劣等感を強く感じました。
しかも、同じサークルの1つ上の先輩に現在登録者数70万人のYouTuberがいるんですけど、その人が考える企画が、率直に「面白い!」と感じて。
自分も昔から何かを企画することが好きだったので、企画することには自信があったんですけど、その人に出会った時に「企画力すら敵わないな」と思ったんですよね。
そこから、「そのような面白い発想ができる人には、どうしたらなれるんだろう」と思って、本を読み漁っていました。
そこで出た答えが、「他の人が経験していないことや知識の掛け合わせで、面白い発想ができる」というものでした。
世界一周をすることも、「人生を変えるような経験をすることで、優秀な人と自分の間にある差を埋めることができる」と考えていたことが大きいのではないかと考えています。
この世界一周の経験で得られたものはどういったものだったんですか?
様々あるのですが、今に影響を与えていることで言うと、自分の価値観が変わったことですかね。
世界一周でギリシャに訪れた際に絵を売っているおじさんに出会ったんです。
正直、絵を売っても利益ってそんなに出ないんですよね。
「ならどうしてここんな商売やっているんだろう」と思って聞いてみると、そのおじさんは「自分がやりたいからやっている」と言っていて。
その時まで、物事を始めるときには、自分の能力で「できるか、できないか」を考えていたんですけど、その人は「したいか、したくないか」を判断軸にしていたんですよね。
そのおじさんが、自分にはすごく輝いて見えて(笑)
そこから「やりたいかどうかを人生の判断軸にしていきたい」と強く思うようになりました。
プログラミングのインターンを始めたのも、このことがきっかけだったんですよね。
そうだったんですね!
プログラミングは、大学でも必修で軽く学ぶんですけど、その時に「あ、プログラミングは無理だ。一生触れないでおこう」と思ったんですよね。
一方で、自分が面白いなと思ったアイデアを、一番早く形にできるのはプログラミングであるとも感じていて。
自分一人の力で、かつ、コストをかけずに行うことができるので、「プログラミングができれば楽しくなるんだろう」と思っていました。
だからこそ、世界一周をして「やりたいことをやればいい」という価値観になったことから、いえらぶの長期インターンに応募しました。
プログラミングのインターンを通して、しんどいことはなかったんですか?
もちろんできないことばかりだったので、大変でしたけど、毎日新しい発見ばかりでもあったので凄く楽しかったですね。
正直ポスター張りは毎日行くことが憂鬱でしたが、プログラミングは楽しめている感覚の方が強かったなと思っています。
いえらぶさんでの長期インターンを始められた後に、就活をされていくと思うんですけど、古池さんはどのような軸を設定されていたんですか?
古い習慣を壊す。
軸は3つ置いていました。
1つは、「様々な人との関わりがあるか」、もう1つは「社会に対して影響力のある事業に携わることができているか」、最後に「社風」を置いていました。
ちなみに、この3つの軸の上段に何か目的などはあるんですか?
現段階での「夢」は、2つ目の軸に近いのですが、「ITで日本の無駄な時間をなくしたい」というものですね。
もちろん今後変わる可能性はあると思うのですが、現時点ではこのように考えていますし、この目的に沿って軸を設定しました。
無駄な時間とはどういったものなのでしょうか?
具体的に言うと、部活によくある「1年はボール拾いしておけ」みたいな「理屈のない習慣」のことですね。
このような昔からの習慣は何も生み出さないと思っているので、「理屈のない習慣」を無駄な時間として定義していました。
「無駄な時間をなくしたい」という考えは、どういった経験から来るものなのでしょうか?
中学校の部活の経験が大きいと思います。
小学生の頃から、提案してより良くすることが好きだったので、中学校でテニス部に所属していた時に、「1年はボール拾い」ということに対して「明らかに練習をした方が効率良くないか」と考えていました。
この非効率なルールがどうにも納得いかなくて。
先輩20人に対して「それはおかしくないですか?」と伝えたことがあったんですよね(笑)
結果的にはボコボコにされてしまったんですけど、その後も泣きながら顧問の先生に、「このルールはおかしいでしょ」と提案をしに行きました。
それによって、結果的に「1年は決められた時間だけボール拾いを行う」といったルールに変わったんですよね。
自分のアクションで、これまでの伝統が変わった経験でした。
すごい勇気のある行動ですね!
そうですね(笑)
この経験のように、より良くするための提案を行ったとしても「これまでずっとそのようなルールで行ってきたから」という、理屈のない習慣によって提案が却下されることがあったんですよね。
だから、「無駄な時間」に対しては違和感を強く感じていたんじゃないかなと思いますし、そこに対して解決したいと思うようになったのだと思います。
自分が提案することを大事にしている理由は、後ほどお話できればと思います(笑)
面白いですね。
「ITで無駄な時間をなくしたい」とお話してくださったと思うんですけど、具体的にどういった手段を考えられていたんですか?
SaaS(サース)が自分にはあっているのかなと思っています。
※SaaS(Software as a Service)とは
クラウド上に作られたサービスやアプリケーションをインターネットを通して誰でも利用できるビジネスモデル。
ITで何をするかと考えた時に、自分が軸としている「無駄な習慣をなくす」というものだと、業務効率化を促進するサービスやプロダクトが凄く重なると思うんですよね。
業務効率化に絞ると、ITコンサルか、SaaSに絞れると思います。
その中で「なぜITコンサルではだめか」というと、自分は多くの人の無駄な時間をなくしていきたいという思いが強いんですよね。
ITコンサルは1つの企業に時間やお金などのコストを投下することが特徴なので、SaaSの方がより多くの人に価値を届けることができるという点で合っているなと感じました。
「より多くの人に価値を届けたい」と思われるのはなぜなのでしょうか?
そうですね、幼少期に多くの人に提案を行い、そこでの喜びを感じていたことが大きいのかなと思っています。
なるほどです!
次に1点目の軸の「様々な人との関わりがあるか」についても具体的に教えて下さい!
大工である祖父の影響で、モノづくりを通して人を喜ばせることが原動力に。
1つ目の「様々な人と関わりがあるか」については、要素が2つあって。
1つは、様々な経験をする中で、自分が変わった時は必ず人との出会いがあったので、今度は「自分との出会いから、何かしらのきっかけを創る経験をしたい」と考えています。
もう1つは、「自分が相手に直接携わって、相手に喜びを与える仕事をしたい」と考えていました。
渡邉さん(STCAマネージャー)が自己分析を手伝ってくれたおかげで分かったんですけど、自分の原動力が「自分のアクションを通じて、ポジティブな変化を生むこと」だったのでこの軸を設定していました。
なるほどですね。
ちなみに、「様々な人」というのは「古い習慣によって、何かしらの不利益を被っている人」という認識で間違い無いでしょうか?
そうですね、そのような人たちはもちろん、多種多様な業界の人ですかね。
将来的には自分で事業を作って、自分の目標を達成できるようなものを作りたいと考えているのですが、正直、現段階では、能力も無いし、社会のどこに課題があるのかも明確にわかっていないんですよね。
なので、いろんな業界を営業で渡り歩いて、様々な業界の課題を知り、どのような課題に対して自分がアプローチしていくことができるのかを考えていきたいなと思っています。
そうだったんですね!
ちなみに、起業をしたいと思うようになったきっかけはどういったものになるのでしょうか?
高校1年生の時に読んだスティーブ・ジョブズの本を読んだことですね。
本を読んで「この世になかった価値を生み出して、その会社を大きくしていくことができる人はかっこいいな」と感じました。
その「かっこいいな」という感情は未だに強く残ってて。
現時点では「かっこいい」という感情だけでロマンの要素が強く具体的な方法は見えていないんですけど、心の底ではメラメラ燃えていて。
なので、「様々な人と関わりがあるか」という軸を設定した背景には、「ビジネスチャンスを見つけることができる土壌に身を置きたい」という気持ちもありました。
なるほど!
1つ目の要素の「自分との出会いから、何かしらのきっかけを創る経験をしたい」というものは具体的にどのような経験から来るものなのでしょうか?
小さい頃の経験が大きいですね。
祖父が大工だったこともあり、祖父の家に行くと木材などが多く余っていたんです。
その木材で筆箱などを作って、両親や祖父にプレゼントすると「よく出来たね!」と凄く喜んでもらえて。
そのようなことから、人の喜びが源泉として動いていたなと考えています。
また、他の例で言うと、全く株を知らない後輩に株について教えた後、「口座を作ってみます!」という変化があったりして、それも嬉しくて。
自分がきっかけになって、その人の行動が変わったということがあれば、何でも嬉しいと感じるなと思っています。
2つ目の要素の「自分が相手に直接携わって、相手に喜びを与える仕事をしたい」と思うようになったきっかけは別にあるんですか?
ここはアルティメットの経験が大きいと思います。
アルティメットでは、「どのような練習方法にしていけばもっと効率的に実力が伸びるか」を考えていて、「練習試合をもっと積極的に組むこと」を提案したりしました。
この提案によって、練習試合を通して新たな課題が見つかったことで、チームとしての改善すべきポイントも明確になり、より良くなっていったことがありました。
そのようなことは凄くやりがいに感じていたなぁと思っています。
また、もっと遡ると、小さい頃から組織や人に対して「もっとこうしたら良くなるんじゃないか」という提案をすることが好きだったんですよね。
提案することが好きだった理由としては、兄貴の存在が大きいです。
お兄さんはどういった方だったんですか?
兄貴は、勉強もスポーツもトップで「The 優等生」のような人でした。
自分は年子だったので、常に兄貴と比べられていたんですよね。
この時に自分は、「点数をつけられない”人とのコミュニケーションやアイデアを出すこと”などの分野であれば、兄貴に勝てるのではないか」と考えるようになりました。
実際に、そのように考えて行動することで周りの人は喜んでくれて。
点数のつかない分野は、人との喜びに密接に関係していると感じたことも、自分にとっては大きかったかなと思っています。
なるほど、ここで提案の邪魔をする「無駄な時間」を解決したいという思いも強く持っていたということですね!
次に2つ目の軸についてお伺いできればと思います。
「社会に対して影響力のある事業に携わることができているか」という軸の「影響力」とはどのように定義されていたんですか?
新しい常識を創る。
ここでの、影響力とは「古い習慣を壊せるか」ということと定義していました。
具体的に言うと、先程お話した「部活で1年はボール拾いしとけ」みたいなものですね。
このような理屈のない習慣は、「無駄な時間を生むのではないか」と違和感を感じていました。
このことが軸になったのはなぜなんですか?
これが軸になった理由としては、ユニクロのバイトの経験ですね。
ちょうどユニクロがDX化を進めている時にバイトをし始めたのですが、最初の頃はすべて紙で行っていたものが、今は全部iPad1つでできて。
※DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは
企業がデータやデジタル技術を活用し、組織やビジネスモデルを変革し続け、価値提供の方法を抜本的に変えること。
そのようなITによる大きな変化を経験する中で、「自分の違和感が解決できる方法はITなんじゃないか」と考えるようになりました。
なるほど!
確かに、今は様々な企業でDX化を進めていますもんね。
そうですよね!
とはいえ、夢については様々な経験を積んで行く中変わるものだとは思っていて、あまり重きは置いていないんですよね。
ただ、この自分の夢を体現するために必要なことを考えると、「日本の新しい常識を創れる企業」が誕生しなければいけないと思っています。
「SaaSという領域で「一般的に広まっている」と言われるには、上場一部の企業シェアを16%以上取る必要がある」とある社会人の方が言っていたんですよね。
世の中の新しい当たり前を作れないと自分の夢は達成できませんし、だからこそ、それができる場所はどこなのか、という軸で見ていました。
具体的にはどのようなポイントで、「世の中の新しい当たり前を創ることができるかどうか」ということを見ていたんですか?
事業内容がSaaSであること、マザーズなどの上場企業であること、企業の伸び率を見ていました。
日本のSaaS起業は、freee、マネーフォワード、Sansan、弁護士ドットコムが中心だと思っていたので、その企業は受けていましたね。
また外資では、セールスフォース・ドットコムを受けていました。
それぞれの企業については後ほど詳しくお伺いできればと思っています!
最後に3つ目の軸について詳しくお伺いできればと思うのですが、「社風」とは具体的にどういったものなのでしょうか?
高め合える仲間と働きたい。
社風に関しては、自分の居心地が良くて、モチベーションを保ち続けることができる社風かどうかを考えていたんですけど、ここにも2つ要素があります。
1つ目は、「目標達成に意欲的な人が多い環境」という点ですね。
また2つ目の要素として、「仲間と高め合うことができる環境」と設定していました。
1つ目の軸で、自分は営業職がいいなと思っていたんでけど、営業って他人を蹴落として順位を競い合うような会社も一部あると思うんですよね。
ただ、自分はそのような会社は合わなくて。
ここが社風の2つ目の要素にもつながるんですけど、出来なかった人に対してフィードバックし合える、お互いに助け合えるような環境の方が自分に合っているなと考えていました。
なるほどですね!
そもそもなぜ軸として「社風」を置いていたんですか?
軸に社風を置いた理由としては、かなり単純で(笑)
様々なキャリアアドバイザーの方が「社風や人を軸に入れた方がいいよ」とアドバイスを頂いたことがあります。
また、1つ目や2つ目の軸に当てはまる企業は一定数あると思うんですよね。
ただ、社風や人に関しては、企業を絞り込んでいく上で必要な要素だと思っているので、自分もこの軸を設定していました。
なるほどですね。
1つ目の要素として、「目標達成に意欲的な人が多いかどうか」という点を置いていたと思うのですが、この要素が大事だと思うようになったきっかけは何になるのでしょうか?
ここはアルティメットの経験が大きいと思っています。
今までの部活だと、やる気がない人なども混じっていたんですよね。
ただ、アルティメットは、サークルだけれども部活のような熱量でコミットをしていて。
本当にやりたい人しか入って来ないような環境でした。
そのように目標を持って頑張っているメンバーに囲まれた時に、自分も頑張ろうと強く思えたんですね。
また、お互いに認め合っていたからこそ、頑張っている姿を見せても恥ずかしくなかったんですよね。
その時に、このような環境は素晴らしいなと感じるようになったことが原体験になっていると思います。
2つ目の要素の「仲間と高め合うことができる環境かどうか」が大事だと考えられるのはなぜなのでしょうか?
自分は元々順位を決めるような競争が嫌いで。
兄貴と比べられていたこともあると思うんですけど、営業の時に99万円貯めることを考えていたように「自分の掲げた目標を達成したい」という方がモチベーションとしては強いので、蹴落とす文化がない方がいいなと考えていました。
なので、お互いに高め合えるような環境が良いなと思うようになりましたね。
「高め合えることが良い」ことと「蹴落とすことが嫌だ」という考えは、それぞれいつ頃から持っていたのでしょうか?
「高め合える」という要素はアルティメットの経験が大きいんですけど、「蹴落とす」という要素は小さい頃からずっと思っていることがあると考えています。
中学生の時なども、勉強で競い合っている人を見た時に、引いてしまっていた自分もいて。
高校に入っても順位を競うことが嫌だなと思っていたかなと思います。
中高生の頃は、テストの順位などを気にする人も多く、競争するような雰囲気は確かにありましたね。
ですよね。
勉強も様々ある能力の中の1つでしかないのに、その能力が高いだけで全てにおいて勝っているかのような雰囲気を醸し出すじゃないですか(笑)
頭がいいことは仕事ができることと直結しないはずなのに、そのような邪悪な思想を持っている人も一定数いると思うんですよね。
なので、今深く考えて見ると、蹴落とすことによって、自分の凄さを見せつけてしまう人が苦手だったということもあり、高め合える環境がいいなと考えていたんだと思います。
僕も個別指導塾のインターンを通して、学力ではなく、「社会でも活躍出来るような力」を身につけるサポートをしていることもあり、学力が全てでないことは非常に共感出来ますね(笑)
続いて、古池さんの内定先についてもお伺いできればと思います!
Missionに対する思いの強さを感じた。
Sansanは、「出会いからイノベーションを生み出す」というMissionのもと、主に名刺管理のSaaSを扱う会社です。
大きな事業としては、会社向けのクラウド名刺管理サービスの「Sansan」、個人向け名刺アプリの「Eight」、クラウド請求書受領サービスの「BillOne」があります。
一番大きい利益を占めている事業の「Sansan」は、出会いをデータ化して、社内にある全ての名刺に、いつでもアクセスできるようにしていることが一番の強みであるサービスだと僕は思っています。
例えば、10人規模の企業だと、社内の人に「●●の会社に知り合いはいる?知り合いがいたら、繋げてほしい!」と直接相談して、営業に行くことが可能だと思います。
一方で、企業の規模が大きくなるほど様々な部門があり人脈が管理できなくなるんですよね。
このような問題に対して、名刺をデータ化して誰でもアクセスできる状態にすることによって、同僚や上司、部署の垣根を越えて人脈を見える化することができ、営業の効率なども上がるのではないかと考えています。
また、最近はコロナ禍になってオンライン名刺という機能も新たに追加されました!
ZoomなどでURLを送るとオンラインの名刺を送ることが出来て。
そのように出会いから、より良い変化を創るようなサービスを提供している会社になります。
ありがとうございます!
Sansanと軸との接続性はどのようなところになるのでしょうか?
「自分との出会いから、何かしらのきっかけを創る経験をしたい」
「自分が相手に直接携わって、相手に喜びを与える仕事をしたい」
2:「社会に対して影響力のある事業に携わることができているか」
「企業の成長性があること」「古い習慣を壊す事ができる事業であること」
3:「社風」
「目標達成に意欲的な人が多い環境」「仲間と高め合うことができる環境」
軸としては、まさに当てはまっている企業だなと考えています!
1つ目の軸については職種という要素が大きく、営業ができる会社かどうかを見ていました。
具体的に、古池さんの軸とSansanの営業職はどのような点で一致しているなと感じたのでしょうか?
「自分との出会いから、何かしらのきっかけを創る経験をしたい」、「自分が相手に直接携わって、相手に喜びを与える仕事をしたい」という点から営業をしたかったことはあるのですが、Sansanに関しては、それに加えて「多種多様な業界の人に出会える」という点でも重なっていました。
Sansanが扱うのは名刺なので、業種は全く問いませんし、会社の規模感としても大企業であろうと中小企業であろうとどこでも対応するんですよね。
SaaSはコストが掛かりすぎることもあり、一般的にはあまり小さな企業には対応できないという弱みはあるんですけど、Sansanはそのような弱みはなく、全ての企業を対応していることが、「様々な人と関われる」ことの頂点だなと思いました(笑)
確かに名刺はどこの企業でも使いますもんね!
2つ目の軸についてはいかがですか?
「企業の成長性があること」「古い習慣を壊す事ができる事業であること」
2つ目の軸については、名刺をオンライン化しているように「新しい当たり前」を作っていることや、2021年の1月に東証一部上場も果たしているように、企業の成長性もあると感じました。
なるほど。
具体的にその他に惹かれたポイントとしては何かありましたか?
SaaSであったことももちろんありますが、習慣を壊せる要素があったことですかね。
名刺をオンライン名刺に変えることはまさに古い習慣を壊すことだなと感じました。
3つ目の社風に関しては他の軸に比べて見えにくいものになると思うんですけど、どのようなポイントで合っているかどうかを判断していたのでしょうか?
「目標達成に意欲的な人が多い環境」「仲間と高め合うことができる環境」
フィーリングという要素は強いんですけど、Sansanの人は面接などで話をしていても凄く馬が合ったんですよね。
本当に初対面なのかと感じるくらい、話をできる人が多くて。
一方で、freeeの社員さんと話をしている時は、お互いに踏み込んで話が出来ていない感覚がありました。
どういった話をしている時に、フィーリングが合うなと感じられたのでしょうか?
「ぶっちゃけて言うと」みたいな、本音ベースの話が出来るかどうか、ですかね。
逆質問の時などは、「なぜこの会社に入ったのか」などについて、結構深堀って質問していたんですけど、Sansanの人は会社の人として体裁的に答えるのではなく、一個人として答えてくれたんですよね。
「ぶっちゃけ悪い部分もあるよ。ただ、Missionに強く共感したから悪い部分を踏まえても入社したいと思ったんだよ」「給料は外資の方がダントツ貰えるけど、それ以上にMissionを実現することにやりがいを感じたんだよ」というように、何も隠さずに話をしてくれたことで親近感が湧きました。
また、それ以外には「Missionのどのような点に共感をするのか」と質問をした時ですかね。
Sansanの人は他の企業の人に比べて、ざっくばらんに話すだけでなく、きちんと理由もセットで伝えてくれたので、フィーリングとしても合ったんだと思います。
理由も含めて話をしてくださったことからも、「Missionに対して本当に強い思いを持っているんだな」と感じました。
なるほどです!
Missionに忠実な人が多いことは、3つ目の軸の「社風」というところにも含まれていたんですか?
最初は「社風」という軸には含めていなかったんですけど、あとから「素晴らしいな」と気づいた形ですかね。
軸として定義するまではいかないものの、「その要素があるといいな」と考えていました。
ちなみに、「目標達成に意欲的な人が多い環境」「仲間と高め合うことができる環境」という要素についてはどこから判断していたんですか?
まず「OpenWork」を確認して判断していました。
その上で、Sansanでは上司との1on1を通して自分で目標を設定するみたいなんですね。
その目標が達成できたらランクが上がっていくシステムがあって。
更に、面談や面接でお会いした人全てに今の目標を聞いても、みんな答えてくれるんですよね。
そのような点から、目標に対して意欲的だなと感じていました。
仲間と高め合えるかどうかについては、どのような点から判断していたのでしょうか?
ここに関してはかなり質問していましたね。
例えば、「失敗した時に仲間やチームメンバーはどのようなサポートをしますか?」と絶対聞いていて。
そこまで重要視していない人は、具体的な話は出てこないんですけど、Sansanは「自分が●●という時に、▲▲というアドバイスを受けたよ」といったように具体的に答えてくれたんですよね。
そういった話を聞いていく中で、「仲間と高め合うことを重要視しているんだな」と感じました。
僕自身も、「頑張っている人に手を差し伸べるような環境かどうか」ということを重要視しているので凄く共感出来ました!
大事ですよね!
また、Sansanに惹かれた要素として、付属的にはなるんですけど、「出会いからイノベーションを生み出す」というMissionは自分の1つ目の軸の「自分との出会いから、何かしらのきっかけを創る経験をしたい」ということにも重なることを感じました。
たまたまではあるんですけど、自分も出会いに重きを置いていることで、「合っているな」という感覚は強かったですね(笑)
確かに、Missionは古池さんが大事にされている価値観とバッチリ重なっていますね!
Sansan以外で4社ありましたね。
それらの企業以上に、Sansanが良かったポイントは何になるでしょうか?
Missionへの共感が高いことですかね。
Missionへの共感が高いとモチベーションも高いと思っていて。
Sansanは社員のモチベーションが凄く高くて、1次面接と2次面接で役員の方と話をしたんですけど、「モチベーションの塊のような人だな」と感じたんですよね(笑)
凄くアツい方々でした。
役員でも、未だにプレイヤーのように熱量が高くて。
なので、このような人たちが上に立つ会社はいいなと感じました。
最後に就活生に向けてのメッセージを頂きたいです!
就活は自分を振り返るいい機会になると思うんですよね。
大学生で真面目に就活をしている方ほど、これまでの人生でかつて無いほど自分を深堀りしていると思っています。
自分は、そのおかげで自分も将来何をやりたいのかを見つけることが出来たのかなと思っています。
また、そこまで自分を深堀りするとマッチしていない企業以外ほとんど落ちないと思うんですよね。
就活は大変なイメージもあるとは思うんですけど、角度を変えて自分と向き合える良い機会という感覚で自分に向き合えると学びのあるものになると思っています。
また、僕自身も就活を始めてすぐの時は何をすればいいかわからない状態だったので、OB・OG訪問のアプリなどを用いて色んな人の話を聞いていたんですけど、曖昧な回答をする方が多かったんですよね。
具体的に何のために自己分析をするのかを説明してくれる人はいなくて、悩んでいました。
ただ、渡邉さんは違って。
自己分析の目的からどのように行っていくのかまで教えて頂いて、どのように就活を行って行けばよいのか、凄くクリアになりました。
だからこそ、納得の行く就活を行うためにも、自己分析を行う目的をきちんと把握した上で、就活を進めていくといいんじゃないかなと思います。