キャリアの棚卸しの具体的方法-転職活動や自身の振り返りに活かす-

- CAREER DESIGN & PRACTICE -
この記事では
「転職活動を始める際に、何からやっていいのか分からない」
「いざ転職するときに、どのような実績をアピールすればいいか分からない」
という方向けに、キャリアの棚卸しの仕方について詳しく解説していきます。
前回の記事では、やりたいことやなりたい姿が分からなくなってきた社会人2~5年目の方を対象に「キャリアの軸」の見直し方というテーマでお話ししてきました。そちらをまだご覧になっていない方は、是非合わせてご覧ください。
転職を考え始めた方とお話をしていると
「何から初めて良いか分からない」
「今までの経験がどのように他の会社で活かせるのか分からない」
「一度転職したけど、結局合わずにまた転職を考えている」
という相談を多く受けます。
その原因として、①今まで自分が行ってきた環境選択・意思決定の理由が言語化されていない、②自分の今までの経験でどのようなスキル・スタンスが身についたのか言語化されていない、の2つが大きな要因だと思います。
その2つの要因を解消するには、「キャリアの棚卸し」が有効です。
転職を検討している方はもちろんですが、今すぐ転職を考えている訳ではない方でも、自分の実績や身につけたスキルを振り返ることで成長を実感できる良い機会だと思うので、是非最後まで読んでみてください。
キャリアの棚卸しをするメリットは大きく2つあります。
自分の強みや弱み、今までの環境選択の理由を言語化することで、自分がどのような環境を望んでいるのか、どのような環境で力を発揮できるのかといった自分に合った環境と、転職先の環境とのすり合わせの精度を向上させることができます。
また、転職活動を行う際に提出する職務経歴書では、自分以外の人が読んだときに分かりやすいように、端的に情報を記載する必要があります。
端的に情報を記載するためには、自分が何を考えて、どのような行動をして、その過程で何が大変で、その経験をどう乗り越えて、そこから何が得られたのかを一度洗い出してから落とし込むと良いでしょう。
キャリアの棚卸しをすることで、今までの成果の出し方に再現性を持たせることができ、現職でさらに成果を出すことに繋がります。
転職市場では、新卒のときに比べて成果が評価される比重が大きくなるため、現職で成果を残すことが非常に重要となります。現職で成果を出せていないにも関わらず、転職活動を行っている場合、よほどの環境要因やミスマッチの理由がないと活躍するイメージを持ってもらうことはなかなか難しいです。
なぜその成果を出すことができたのか、再現性をもって人に伝えられる状態にしておきましょう。
また、変化の激しい現代では定期的にキャリアの棚卸しをしていないと、自分が今何をやっているのか分からない・成長している実感が湧かないとなってしまい、「今の仕事に身が入らない」「転職しようにも軸が定まらない」という状況になってしまう可能性があります。
そうならないためにも、キャリアの棚卸しは定期的に行っていきましょう。
キャリアの棚卸しは5つのステップで行っていきます。
簡単に言うと、5W2Hで「いつ」「どこで」「何を」「誰に対して」「何を目的に」「どのように」「どれくらい」やってきたかをまとめます。
サンプルのシートを添付しますので、よろしければ是非ご活用ください。
キャリアの棚卸しのサンプルシートはこちら。
キャリアの棚卸しをして過去を振り返る中で、将来どうなりたいのかという自分の理想像についても見えてくるはずです。
過去の自分から学び、未来の理想の自分になっていくために現職に留まるべきか、転職すべきか、もしくは独立や副業をするべきか考えていきましょう。
この記事では、今までの社会人経験をもとにキャリアの棚卸しをする方法を解説してきました。
現在は転職を考えているわけではない人にとっても、一度自分の経歴を振り返ることは様々なメリットがあると思います。
具体的には、以下の2つを挙げさせていただきました。
また、今の時代、同じ会社でずっと勤め続けるという人は非常に少なくなってきています。いざその時が来た際に、慌てずにすむように、定期的にキャリアを振り返る習慣をつけておくと良いでしょう。
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