ここまでで、第二新卒の転職の難しさをお伝えさせていただきましたが、転職が無理というわけではありません。むしろ、未経験の分野にチャレンジするチャンスであり、より自分に合った企業を選べる可能性があると見ることもできるでしょう。
転職の方法には、大きく分けて以下の4つの方法があります。
・自分で求人サイトなどを活用して応募する
・スカウト型のサービス(ビズリーチなどが有名)に登録する
・知人や友人から紹介してもらう(リファラル採用)
・エージェント経由で企業を紹介してもらう
今回は、特に4つ目のエージェント経由での企業紹介に絞ってお伝えします。
結論から申し上げると、「エージェント目線から見ると第二新卒は正直難しい」です。
理由は大きく2つあります。
①早期離職による退職をネガティブに捉えられる可能性があること
②経験年数や際立った実績がなく、書類選考に通りづらいこと
転職エージェントのビジネスモデルは、求職者を企業に紹介し、求職者が内定承諾をすることで理論年収の25〜40%がエージェントに支払われるというモデルになっています。
つまり、転職エージェントからすると、年収が高く、転職が決まりやすい(実績がある)人のほうが優先度が高くなります。転職においては、第二新卒の方の優先度は下がりやすい構造になっているということですね。
また、企業担当(いわゆるRA)と求職者担当(いわゆるCA)に分かれているエージェント(大手が多い)の場合、求職者に求人を紹介(マッチ)する仕組みとして、スキルマッチ・業界マッチ・職種マッチ、という経験ベースでのマッチングの仕組みが適用されており、スキルがまだあまりなく、業界や職種ベースでの転職ではないケースが多い第二新卒は、そもそもエージェントがマッチングしにくいという背景があります。
結果として、書類通過の確率が低く、結果的に20〜30社の求人に応募して書類通過したのが数社というケースも多く見受けられます。