STORY CAREERの橋本と申します。

この記事では、就活の面接でよく聞かれる「ガクチカで伝えるべき5つの要素」というテーマでお伝えしていきます。

 

結論は以下の5つの要素です。

・環境のレベル(難易度)
・環境選択の理由
・変化感(BeforeとAfter)
・課題解決のフロー
・継続して頑張れた理由(原動力)

4月になると、1週間に面接の予定が5回以上あるという方も少なくないでしょう。 就職活動における面接では、主に「ガクチカ」「自己PR」「就活の軸」「志望動機」などが聞かれます。 今回の記事では、その中でも特に「ガクチカ」に焦点を当てていきます。

 

そもそもガクチカとは、「学生時代に最も力を入れたエピソード」のことです。 ここで注意が必要なのが、ガクチカはチームで取り組んだエピソードや分かりやすい結果が出ているエピソードとは限らないという点です。

 

模擬面接をしていると、以下のような質問を受けることがあります。

「チームで取り組んだ活動のほうがいいですか?」

「数字で表しやすい取り組みのほうがいいですか?」

 

「企業に内定を貰うこと」がゴールであれば、企業に合わせてチームワークや分かりやすい数字をアピールしてもいいかもしれません。

しかし、本来の就活の目的は「自分の軸に合った企業に内定を貰うこと」のはずです。

自分の軸に合った企業に内定を貰うためには、自分が頑張れた原動力や、その経験を通じて得られた成長を通じて「自分らしさ」を伝えることが重要です。

 

自分に合っていない企業に内定を貰うことよりも、自分の軸と合っている企業に正しく評価して貰うことを優先してガクチカを整理していきましょう。

 

ガクチカで伝えるべき5つの要素

それでは、早速ガクチカの5つの要素を見ていきます。

詳細は以下の記事でも解説しているので、よろしければぜひご覧ください。

①環境のレベル

②環境選択の理由

③変化感(BeforeとAfter)

④課題解決のフロー

⑤継続して頑張れた理由

面接②:ガクチカの整理「人事の目線を考慮した整理方法」

①環境のレベル

組織が平均的に提供している価値・成果の大きさや、基準値の高さ(負荷の大きさ)を言語化します。部活やサークルでの成績、アルバイトや長期インターンでの売上や満足度などが該当します。

良い例:

奈良県で地元の農産物を販売する前例のないイベントを開催して、駅から徒歩20分以上かかる立地にも関わらず、1ヶ月前から集客開始して50名に来場いただきました。

良くない例:

奈良県で地元の農産物を販売するイベントを開催して50名に来場いただきました。

②環境選択の理由

自分自身の環境選択の基準を伝えます。

環境選択の基準とは「何をやりたいのか・どうなりたいのか・何を大切にしたいのか」を実現するために、環境に求める要素です。

ただし、例えばアルバイトなどにおいては、開始時点ではお金を稼ぐことが目的だったが、一緒に働く仲間が前向きで良い人たちだったから続けた、というように途中で変化することもあります。

そのような場合には、開始時点から変化した事実を正しく伝えるようにしましょう。

③変化感(BeforeとAfter)

学生時代に最も力を入れた活動の開始当初の状態と、終了時点もしくは現在との差分を明らかにします。

具体的には、BeforeとAfterの組織における立ち位置や、行動内容、投下時間や成果などです。

新卒採用では、中途採用と違って、現時点での実績やスキルよりも成長可能性(ポテンシャル)を見ています。

入社後の活躍イメージを持ってもらうためにも、自分の経験を通じた変化量を伝えるようにしましょう。

④課題解決のフロー

課題を解決した際の思考プロセスや実際のアクションを整理します。

まずは、以下の手順で考えるとよいでしょう。

①目的・目標の明確化
例:バスケ部で全国大会出場

②現状の把握
例:昨年度は、約20校が出場する地区大会でベスト4

③目標と現状のギャップ
例:優勝校、準優勝校に比べてディフェンスが甘い

④ギャップを埋める際の課題
例:オフェンスからディフェンスに戻るスピード、ディフェンス時のポジショニング

⑤具体的に行ったこと
例:社会人チームとの合同練習、試合の動画の振り返り、他校の研究

⑥成果
例:全国大会に出場し、ベスト16の成績を残した

大切なのは、どのように課題を把握して、解決するためにどのように思考し、あなた自身がどのように行動して、成果につながったのかを網羅的に論理的に整理しておくことです。

⑤継続して頑張れた理由

大変なことがあっても頑張ることができた理由、継続できた理由を明確にします。

様々な活動において、障害や困難に直面することもあると思いますが、それでもやり続けた原動力になっているものを言語化しましょう。

当初から目的意識が明確であれば、環境選択の理由と継続して頑張れた理由が一致するケースもありますが、「友達に誘われたのがきっかけで始めたが、自分自身の成長を実感することが原動力になって続けられた」のように、それぞれ別々の理由になることもあります。

 

特に見落としがちな項目は・・・

これは私の肌感覚になるのですが、ガクチカで「環境選択の理由」や「課題解決のフロー」については、伝えられている学生が多いと感じます。

一方で、「環境のレベル」「変化感(BeforeとAfter)」「継続して頑張れた理由」については伝えきれていない学生が多いように思います。

 

つまり、逆を言うと上記を答えられるようにするだけで、他の学生と差別化ができるということです。

 

環境のレベルが分からないと、どれだけ難易度の高いことをしたのか判断できません。

変化感が分からないと、どのように成長する人なのかイメージができません。

継続して頑張れた理由が分からないと、何を原動力に頑張る人なのか判断できません。

 

面接官によっては、上記を聞かずに判断をしてしまうケースもありますので、自分から必要十分に伝えるために準備しておくことが大切です。

 

文字数制限のあるESで全てを伝えることは難しいかもしれませんが、面接では余すところなく伝えられるように面接官が気になるポイントを想定しながら面接練習をするとよいでしょう。

就活におけるガクチカで伝えるべき5つのこと-まとめ

この記事では、就活で必ずと言っていいほど聞かれるガクチカで伝えるべき5つの要素について解説をしてきました。

特に「環境のレベル」「変化感(BeforeとAfter)」「継続して頑張れた理由」については、見落としがちな人も多いので意識して伝えるとよいでしょう。

 

就職活動は、企業に内定を貰うために行うのではなく、自分の軸に合った企業に内定を貰うために行うものです。

自分が取り組んできたことを最大限伝えるために、事実を洗い出して分かりやすく話すための準備をして選考に臨みましょう。

 
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