それでは、早速ガクチカの5つの要素を見ていきます。
詳細は以下の記事でも解説しているので、よろしければぜひご覧ください。
①環境のレベル
②環境選択の理由
③変化感(BeforeとAfter)
④課題解決のフロー
⑤継続して頑張れた理由
面接②:ガクチカの整理「人事の目線を考慮した整理方法」
①環境のレベル
組織が平均的に提供している価値・成果の大きさや、基準値の高さ(負荷の大きさ)を言語化します。部活やサークルでの成績、アルバイトや長期インターンでの売上や満足度などが該当します。
良い例:
奈良県で地元の農産物を販売する前例のないイベントを開催して、駅から徒歩20分以上かかる立地にも関わらず、1ヶ月前から集客開始して50名に来場いただきました。
良くない例:
奈良県で地元の農産物を販売するイベントを開催して50名に来場いただきました。
②環境選択の理由
自分自身の環境選択の基準を伝えます。
環境選択の基準とは「何をやりたいのか・どうなりたいのか・何を大切にしたいのか」を実現するために、環境に求める要素です。
ただし、例えばアルバイトなどにおいては、開始時点ではお金を稼ぐことが目的だったが、一緒に働く仲間が前向きで良い人たちだったから続けた、というように途中で変化することもあります。
そのような場合には、開始時点から変化した事実を正しく伝えるようにしましょう。
③変化感(BeforeとAfter)
学生時代に最も力を入れた活動の開始当初の状態と、終了時点もしくは現在との差分を明らかにします。
具体的には、BeforeとAfterの組織における立ち位置や、行動内容、投下時間や成果などです。
新卒採用では、中途採用と違って、現時点での実績やスキルよりも成長可能性(ポテンシャル)を見ています。
入社後の活躍イメージを持ってもらうためにも、自分の経験を通じた変化量を伝えるようにしましょう。
④課題解決のフロー
課題を解決した際の思考プロセスや実際のアクションを整理します。
まずは、以下の手順で考えるとよいでしょう。
①目的・目標の明確化
例:バスケ部で全国大会出場
②現状の把握
例:昨年度は、約20校が出場する地区大会でベスト4
③目標と現状のギャップ
例:優勝校、準優勝校に比べてディフェンスが甘い
④ギャップを埋める際の課題
例:オフェンスからディフェンスに戻るスピード、ディフェンス時のポジショニング
⑤具体的に行ったこと
例:社会人チームとの合同練習、試合の動画の振り返り、他校の研究
⑥成果
例:全国大会に出場し、ベスト16の成績を残した
大切なのは、どのように課題を把握して、解決するためにどのように思考し、あなた自身がどのように行動して、成果につながったのかを網羅的に論理的に整理しておくことです。
⑤継続して頑張れた理由
大変なことがあっても頑張ることができた理由、継続できた理由を明確にします。
様々な活動において、障害や困難に直面することもあると思いますが、それでもやり続けた原動力になっているものを言語化しましょう。
当初から目的意識が明確であれば、環境選択の理由と継続して頑張れた理由が一致するケースもありますが、「友達に誘われたのがきっかけで始めたが、自分自身の成長を実感することが原動力になって続けられた」のように、それぞれ別々の理由になることもあります。