今回ご紹介する内定者は、大学1~2年生の頃にはNPO法人ドットジェイピーでの活動に、3年生以降は教育系スタートアップStudioあおでの長期インターンに尽力されていた増渕陽(ますぶちあさひ)さんです。

増渕さんの就活の軸は以下になります。

就活の軸

1:企業の理念と事業内容が「全ての才能が開花できる世の中を実現したい」という自分のビジョンとどれくらい親和性があるか

2:事業会社であること

3:「自分たちのサービス、仲間に自信を持ち、そんな仲間たちから信頼される自分で在りたい」という思いと重なる社風


まずは自己紹介からお願い致します!

増渕陽と言います。
 
出身は栃木県の塩谷町という、結構な田舎町です。
 
大学進学を機に関西に来ました。

大学時代に注力していたことは、主に2つあります。
 
1つ目は、NPO法人ドットジェイピーでの活動です。
 
学生向けに議員さんの下でインターンシップを行うというプログラムを運営している組織です。
 
1年半くらい活動していました。

その後に、今所属している「studioあお」という教育系のスタートアップにジョインしました。
 
ちょうど2年間くらい活動をしています。

ドットジェイピーは1年生の頃から参加されていたんですか?

そうですね。
 
1年生の夏にインターン生として参加をして、インターンを終えてからスタッフとして関わり始めました。

1年生の頃にインターン生として参加しようと思ったのは、どういったきっかけや動機からですか?

あえて栃木から関西に来たんですけど、友達が誰もいない状況だったので、まずは友達を作ろうと思ってサークルに入ったんですね。
 
ただ、居心地は良かったんですけど、自分のキャリアや想いについて語り合うような友達が欲しいと思っていました。
 
そんな時に学校で議員インターンのビラをもらい、なんとなく興味を持って参加しました。

なるほどです!
 
ちなみに、お話の中で「”あえて” 関西を選んだ」という発言がありましたが、どういった理由で関西を選択したんですか?

少し長くなってしまうんですけど、家族のことが関係しているので、まずは家族構成からお話をさせて下さい。
 
僕は5人家族で、両親が中学校の教員で、双子の兄と姉がいるという家庭環境で育ちました。

兄と姉が所謂「文武両道」ですごく優秀だったんですね。
 
2人ともバスケとサッカーで県大会No1で、それぞれ栃木県の男子校と女子校の偏差値No1の高校に進学をしていました。
 
なので、外に行くと「増渕先生の息子」だったり「増渕兄姉の弟」として見られていたんですね。
 
勉強か部活しか評価軸がない田舎町で「自分って何のために生まれてきたんだっけ?」と小さいながらに考える機会が多くありました。

それが原因で学校に行けなくなったこともありました。
 
ピークは高校時代で「行ってきます」と言って家を出ても、カラオケボックスや漫画喫茶に行って学校が行けないことがありました。

そんな環境で、かつ小さい田舎町なので、「どこに進学した」「どこに就職した」というのがすぐに噂になるので、「この閉鎖されたコミュニティから出ないといけない」と本能的に思っていました。
 
栃木県の高校生は、特に東京の大学に進学することが多く、東京では環境を変えるには不十分だと思い、地方の国立と関西の私立を受験しました。
 
地方の国立は落ちてしまい、今いる立命館に合格をもらうことが出来たので、関西に来ることにしました。

明確な意志があったんですね。

「環境を変えて、新しい人生を自分で切り拓いていくぞ!」という気持ちを持っていましたね。

そういった気持ちがあったからこそ、「サークルという居心地の良い環境ではなく、キャリアを前進させるような活動がしたい」と思い、ドットジェイピーに興味を持ったんですね。

インターン生としてプログラムに参加をした後、スタッフとして運営側に周ろうと思ったのはなぜだったんですか?

インターン中にお世話になった議員さんからの影響がすごく大きいです。
 
僕は大阪府の茨木市の無所属の議員さんにお世話になったんですけど、その方から、自分が育ってきた教育環境や生活水準というものが「当たり前じゃない」ということを教わりました。
 
また、「どうやって社会に還元していくか」を考えていくスタンスというのを教えて頂きました。

高校時代までは、兄と姉と比較をされたりする等、すごいコンプレックスを抱えていたんですね。
 
「俺は残念な学校生活を送っているな」と。
 
ただ、議員インターンに参加している際に、過去を振り返ってみると、その中でも恵まれていた部分は確かにあったんです。
 
「それをきっかけに社会に対して恩返ししていく人になりたい」という想いが芽生えました。

ただ、当時大学1年生の僕が社会に出来ることって全くないと思ったんですね。
 
「社会に何を提供していこう?」と考えても思いつかないんです。
 
そこで、「それだったら、自分のコンプレックスがプラスに転じたきっかけを与えてくれた、このインターンを誰かに届けよう」「そこで自分と似た経験をした人たちが社会に出て行けば、間接的に社会に貢献出来ているんじゃないか」と思って、スタッフとして関わることにしました。

すごく理解できました!
 
スタッフになってからは、どのような活動をされていたんですか?

大きく活動期間が2期に分かれます。
 
1期目はインターンに参加する学生の集客と、インターンに参加予定の学生を対象にスタートダッシュイベントの企画・運営を行いました。
 
後者は自分から手を挙げて取り組みました。
 
インターンを充実したものにするためにも、基礎的なマナーのインプットであったり、インターンの目標設定をする機会などを提供しました。
 
大阪、京都、滋賀、兵庫のインターン参加予定者270名くらいを集めてイベントを責任者として実施しました。

入り口の部分に注力されていたんですね。
 
2期目はどうでしたか?

実は1期目で卒業して、一度団体を離れているんですね。
 
ただ、同期で入って継続している人たちとはやり取りをしていたんですけど、その同期たちが病み始めちゃって。
 
すごい苦しんでいる様子を見て、「これはなんとかしたいな」と思い団体に戻りました。

戻ってからは団体の立て直しに注力しました。
 
具体的には、集客の戦略を引き直し、内部のマネジメント、メンタルケアなどを行っていました。

ドットジェイピーに対して思い入れが強かったのかなぁと感じたのですが、1期目で卒業をしたのはなぜだったんですか?

1期目はインターンに参加する学生の集客がメインになるんですけど、その中で「このプログラムもっとこうした方が良いな」と、サービス自体に手を加えたいと思う部分があったんですね。
 
ただ、一営業パーソンとしては変えられない部分があったんです。
 
そうした経験から「ものや体験を作る側に回りたい」という気持ちが芽生え、そういったことが出来るような団体に入ろうと思い、卒業することにしました。

ドットジェイピーでサービスの改善を出来るような立場に就こうとは思わなかったんですか?

待てなかったですね(笑)
 
ドットジェイピーは半年間で期が切り替わり、期ごとに役割が変わるんですが、サービスの企画・改善を行うとなると、2年くらいかかりそうだったので。

確かに、時間がすごくかかるんですね(笑)
 
ちなみに、ドットジェイピー以外の団体でサービスを作るようなことに関わっていたんですか?

今所属している「studioあお」の選考を受けてインターンとして採用してもらうことも決まっていたんですが、「一旦、ドットジェイピーに戻るので、また半年後にジョインさせて下さい」という形でお願いをし、ドットジェイピーにコミットすることにしました。

「サービスを作りたい」という気持ちよりも、「一緒に頑張っていたメンバーを助けたい」という思いが上回ったんですね。

そうですね。
 
自分がイベントを企画して実行していくに当たり、すごく周りのメンバーに助けられたので、そこで感じた恩をしっかりと返したいと思いました。

「恩」をすごく大切にされているんですね。
 
半年間立て直しにコミットして、結果的に組織はどうなりましたか?

各支部にインターン参加者の目標数値が設定されているんでけど、期が始まって1ヶ月間くらの時点での達成度は、例年の30%ほどで、全然上手くいっていなかったんですね。
 
自分が入って戦略を変えたりしてからは徐々に数字が出てきて、半年間で130人くらいのインターン参加者を確保することが出来、目標を達成することは出来たので、少しは貢献出来たのかなぁと思っています。

すごいですね…!
 
立て直しをした後は、今所属されている「studioあお」での活動ですよね?

そうですね!

「studioあお」はどういった事業を行っているんですか?

 

自分の好きなことや得意なことで誰かに喜んでもらう経験を。

 

5教科を教えず、自分の好きなこと・得意なこと・興味を持ったことに関して、商売をしたり、研究をしたり、モノづくりなどを行い、社会と繋がるきっかけを提供しています。
 
10年後社会人として活躍する人材を輩出することを目的に事業を行っています。

ありがとうございます!
 
議員インターンのご経験の中で形成された「社会に価値を還元していく」といった価値観であったり、「教育」といったことにも惹かれていたんですかね?

そうですね。
 
僕の家族が僕以外全員教員免許を持っているような「教育」に関わっている人が身近にいる環境なので、「教育」という点にも惹かれていたとは思いますね。
 
これはSTORY CAREERのサービスを利用して自己分析をして改めて気づいたことなんですけど、両親の仕事が教師であることは、自分の価値観に影響を与えていると思っています。

「studioあお」ではどういった活動をされているんですか?

主に関わっている事業は3つあります。
 
1つ目は、平日に開講している生徒一人ひとりが持っているプロジェクトのマネジメントです。
 
2つ目は、土日に開校している「寺子屋LABO」というプログラミング教室です。
 
プログラミングを通して社会課題を解決するといったコンセプトで、実際に商店街などから課題を頂き、それをプログラミングとペッパーくん等を用いてソリューションを考え、実際に提案をする所まで行います。
 
世界遺産の「醍醐寺」でやっているんですけど、そこの教室長をやらせてもらっています。

3つ目は、教室に通っている子どもたちが3ヶ月に1回、成果報告を行う場があるんですが、そこの責任者を担当しています。
 
生徒には保護者からいただいているお月謝を「お父さんやお母さんからの投資だよ」と説明しており、投資してくれている両親であったり、外部の方と連携している生徒さんも多いので、そういった外部の方に対して、プロジェクトの成果報告を行っています。
 
また教室では、「昆虫食レシピ開発」「スペースバルーン打ち上げ」「ボードゲーム作成」など常時60種類ほどのプロジェクトが走っていて、正直スタッフではアドバイスしきれない専門的な知識を要する壁によくぶつかります。
 
そこで保護者や外部の方々のリソースを使うことで生徒のプロジェクトを加速させたいという狙いもこのイベントにはあります。

様々な領域で活動されているんですね。
 
活動の中で感じるやり甲斐とかってどういったものがありますか?

シンプルにめちゃくちゃ楽しいです(笑)
 
小中高時代は勉強か部活しか頑張ることがなく、その両方で兄と姉が優秀な成績を収めている中で、自分は表彰とかされたことがなかったんですね。
 
ただ、関西に来て、ドットジェイピーで初めて全社会で表彰してもらって、「勉強や部活以外の領域で自分が活躍できる場、誰かに価値提供できる場があるんだ」と衝撃を受けて。
 
そこから、「自分の好きなことや得意なことで誰かに喜んでもらう経験をして、社会に出ていく人を増やしたい」と思い、「studioあお」に関わらせてもらったので、すごく楽しいです。

何か具体的なエピソードってあったりしますか?

一緒にプロジェクトを進めていく中で、生徒が周りの人から感謝をされたり、「君のやっていること、めちゃくちゃ面白いじゃん、最高じゃん」といったことを言われ、すごく自信を持って「将来こういうことしたいんだよね」と言う子がいたり。
 
他にも、生徒が自分で作った「絶滅危惧種を救うための図鑑」を学校の先生に見せたら、「めちゃくちゃ面白いね、先生も買うよ」と言われ、その場で500円を渡されたりとかして。
 
そういった自分の好きなことで誰かを喜ばせる体験を子どもたちに提供出来ていることが、自分にとっては本当にやり甲斐で、すごく楽しいです。

増渕さんの高校時代の経験と、大学時代前半の経験から形成された価値観とまさにフィットしている環境なんですね。

かなり「studioあお」で忙しくされていたのかと思うんですが、就活はいつ頃から始められましたか?

 

まずは長期インターンにコミット。

 

意識的に始めたのは3年生の11月頃ですね。

サマーインターンはあまり参加されていなかったんですか?

そうですね。
 
ベネッセさんのインターンに参加しただけ、ですね。

なるほど、比較的遅いタイミングからのスタートだったんですね。

STORY CAREERを利用させてもらったのは比較的早いタイミングだったんですけど、自己分析を進めていく中で、「ドットジェイピーの活動だけでは、就活で自分の成し遂げたい世界観を語っても説得力を持って伝えられないな」と思って。
 
そこから「まずはじゃあ、自信を持って”これは頑張った”と言えることであったり、”目の前の人に価値を届けた”と言えるような経験をしよう」と思いました。
 
自分の大学生活に厚みを出したいと思い、まずは「studioあお」の活動にフルコミットすることにしました。

お話を聞いていると「どこか行きたい企業があって、そこのレベルに到達しないから頑張ろう」という企業を起点として考えというよりかは、「自分自身の良さを伝えられるかどうか」といった点に重きを置いて考えられていたんですかね?

そうですね。
 
自己分析をすればするほど、「自分って周りに助けられてばっかりだな」と思ったんですよね。
 
「自分でちゃんと価値を生み出した経験ってないよな」と。
 
ドットジェイピーでも上から「これやってね」と言われたことをやっていたり、企画をしたと言っても、ある程度のフォーマットが用意されていたりして。

それこそ、「studioあお」で自分が生徒に言っているような「自分の興味や日常で感じた疑問から問いを立てて、自分で解決策を考えて実行する」といったことが、「あれ、自分って全然出来てなくね?」と思ったんですよね(笑)
 
インターン先で子どもたちと関わる中で、そこにすごく違和感を抱いていたこともあり、まずはインターンにコミットすることにしました。

そういうことだったんですね。
 
11月には何かきっかけがあって就活を始めたんですか?

逆求人のイベントに参加したことがきっかけですね。
 
人事に対してプレゼンをするんですけど、そこから「これまで自己分析したものを、次は”伝える”という点にフォーカスしていこう」と思い、本格的に就活を始めました。

その時期には、自信を持ってガクチカを話せていましたか?

明確に「これなら大丈夫だ!」と思えていた訳ではありませんが、生徒に価値提供できたエピソードはいくつかありました。
 
インターンの中でやり甲斐を感じるポイントが沢山あったので、「そういったやり甲斐を感じられそうな企業を受けていこう」と思っていました。

ということは、軸もある程度定まっていたということですかね?

そうですね、軸は3つありました。

それぞれについて教えて下さい!

1つ目が「全ての才能が開花できる世の中を実現したい」というビジョンが自分の中に明確になっていたので、「企業の理念と事業内容が自分のビジョンとどれくらい親和性があるか」という点を見ていました。
 
自分がその会社に貢献することによって、全ての可能性を開花させることに繋がっているのかがすごく重要だったので、その点を見ていました。

2つ目が「事業会社であること」です。

それはなぜですか?

理由は2つあります。
 
1つ目が、今までの経験を振り返ると「自分ごとになると頑張れなくなる」という自分の特性です。
 
受験勉強だったり、部活だったり、「自分がポジションを獲得するため」の活動となると、急に頑張れなくなるみたいで。
 
一方で、お客さんやチームのためになることであれば、モチベーションがすごく高くなることに、自己分析を通して気づきました。
 
事業会社であれば、自社のサービスを用いて色々な業界に価値を届けることが出来ますし、色々な価値観を持ったメンバーとサービスの改善をしていくといった所で、自分に合っていると感じました。

2つ目が、「自分自身でサービス、プロダクトといったモノを作っていきたい」という思いです。

なるほどです。
 
3つ目の軸はどういったものでしたか?

「社風」ですね。
 
「自分たちのサービス、仲間に自信を持ち、そんな仲間たちから信頼される自分で在りたい」という思いがありました。
 
そのため、面接や面談の中で社風、カルチャーをチェックして、自分のそういった思いとマッチするものかどうかを見ていました。

お話を聞いていて、「すごく”studioあお”とマッチしているなぁ」と感じたのですが、「studioあお」に就職することは考えませんでしたか?
 
おそらく、就活でも聞かれたんじゃないかと思うんですが。

聞かれました、聞かれました(笑)
 
まず、代表が「基本インターン生からの採用はしない」「一度社会に出て経験を積んで、それでやりたいと思ったら戻って来て」というスタンスなので、そもそも選択肢としてなかったです。
 
あとは、新卒でいきなり「教育」という領域に進むことが最短経路なのかと少し悩んだんですよね。

知り合いの学校の先生だったり、教師である両親に話を聞いていくと、年功序列であったり、新しいことを取り入れることに対するアレルギー反応をお持ちの方も多かったりすることが分かったんです。
 
良くも悪くも独自の教育観を持っていたりして、「教育という神聖な場所は、教員免許を持っている自分たちしか触れてはいけない」みたいな雰囲気を感じました。
 
そこを打ち壊していこうと思うと、教育業界以外で経験を積んで、そこで得たものを使って教育に対してアクションをした方が良いんじゃないかと思って、教育業界以外の道に進もうと思いました。

なるほど、そういう理由があったんですね。
 
ちなみに、どういった企業を見られていましたか?

 

「教育」×「お金」

 

内定を頂いた企業は内定先の「マネーフォワード」と大手の教育会社ですね。
 
最終くらいまで進んでいた企業もEC、ソーシャルビジネス、人材系などで、業界はかなりバラバラでした。

最終マネーフォワードに意思決定したのはどういった理由からだったんですか?

色々な観点で絞っていったんですけど、最後は「人」で決めました。
 
就活の3つ目の軸にも関わってくる部分なんですけど、自分たちのサービスや仲間にすごく自信を持っているように感じたんですね。
 
常に「顧客のためになるかどうか?」ということを考えていて、アプリ内のボタン1つの設計でもすごく議論をしていること等を知り、今のインターン先と近い部分を感じました。
 
生徒1人のことについて、インターン生と社員全員が集まりディスカッションできる場とすごく似ていて、「ここは、仲間と共に良いサービスを作ることにすごく力を入れているんだな」と感じ、仲間とサービスに自信を持てるんじゃないかと感じました。

また、「仲間たちから信頼される」という点に関しては、「社内でよく使われている言葉」「当たり前に使われている言葉」から判断しました。

確かに、そこに社風というものが如実に出てきますよね。

マネーフォワードでは「良しなに」という言葉がよく使われるみたいなんです。
 
1から10まで指示される訳ではなく、案件ベースで任されて、基準は高いものを求められるものの、個人の裁量に任せている部分が多いからこそ、「良しなにして下さい」といった言葉がよく使われているみたいです。

なるほどです。
 
その判断方法はとても勉強になりました!

ちなみに、1つ目の軸である「全ての才能が開花できる世の中を実現したい」というビジョンとは、どういう繋がりがあると考えられていますか?

インターン先で子どもたちとプロジェクトを進めていく中で、やりたいことが出来ない原因に「お金」がすごく大きく絡んでいると感じたんです。
 
資金調達に関しては、教室内で「ピッチ制度」があったり、クラウドファンディングを利用したりしていたんですが、お金に関する悩みが尽きなかったんですね。
 
そもそもお月謝の金額的に教室に通うことを断念せざるを得ない生徒もいます。
 
加えて子どもたちに「お金の仕組み」を伝える必要性もすごく感じました。
 
そうした経験から、マネーフォワードの【すべての人の、「お金のプラットフォーム」になる。】というVision、【お金を前へ。人生をもっと前へ。】というMisionに惹かれました。

あとは、今のインターン先では取締役の方が経理の仕事も担当していて、膨大な時間をそこに費やしているんですね。
 
ベンチャーやスタートアップにいる人って、熱い想いを実現するために、事業を推進するような仕事、クリエイティブなことに時間を多く使いたいと思っているはずなんですが、経理の仕事でなかなかそれが出来なかったりすることを目の当たりにして。
 
そういった「自分たちで世の中に新しい価値を創りたいと思っている人たち」をサポートできるマネーフォワードの仕事は、その人たちの才能を開花させることにも繋がるので、自分のビジョンとの親和性は高いと感じています。

そういった繋がりがあったんですね、ありがとうございます!

最終的には「教育」に関わりたいというお気持ちがあるということでしたが、そことの繋がりってどう考えていますか?

最終的には世の中全てのリソースを教育に還元し、公教育を変えるようなことをしたいと思っていて、そういったことを選考の中で伝えていたんですね。
 
マネーフォワードの役員の方々からは、政府との繋がりが強いというお話をして頂き、「政府や業界との繋がりを活かして、次のキャリアに進んでいくことを応援したい」と言って頂きました。
 
また、CSRといった側面もあるんですが、マネーフォワードは「お金の教育」といった所にも力を入れていて、大学での講義であったり、子どもに向けた金融教育プログラム等も提供しており、「教育×お金という領域にも関わって欲しい」ということも伝えて頂きました。

明確なキャリアプランを描いている訳ではないですが、マネーフォワードでの経験がその先の教育といった領域で仕事をしていく上で活かせるとは思っています。

そういった仕事はとてもやり甲斐を感じながら、取り組めそうですね!

それでは、最後に、就活生の方にメッセージをお願いします!

就活の期間って、自分と向き合う期間になると思うんですね。
 
「自分が何が好きで、何が嫌いで」といった主観と向き合う良い機会だと思っています。
 
僕自身もそうでしたが、これまでは「答えのある教育」をずーっと受けてきて、答えを書いて「正解か不正解」ということがやっていた訳なので、いきなり「君は何がしたいの?」「どんな価値を提供したいの?」と問われると、苦しいと思うんですよね。

なので、それこそSTORY CAREERを利用する中で、「自分は何が好きで、どんな環境なら頑張れるんだっけ?」といった小さい自分の主観をまず捉えるようにすると良いのかなぁと思います。
 
そうすると、徐々に「どういう社会を実現したいのか?」であったり、「どんな価値を提供したいのか?」といった点が見えてくるんじゃないかと思います。
 
テクノロジーが発達して、すでに答えがある問いを人が解くことの価値は薄れてきていると感じています。
 
この先、人間の価値は「挑戦」や「イレギュラー」に集約されていき、まだ誰も答えを知らない問いを見つけイノベーションを起こすことに期待が高まっている。
 
何かに挑戦したり、イノベーションを起こしたりするための原動力は、「独自のモチベーション」や「自我」だと思います。
 
客観的な視点や評価を一旦取っ払って、「自分はこう思う!」「自分はこういうことが好きだ!」という所に向き合う時間にしてもらえればなと思います。

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