※この記事はテーマ「面接(ガクチカ・志望動機)」で配信した『【ガクチカの整理⓪】人事の目線と伝えるべき内容』と同じ内容になっております。

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■Part1(2:25)

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ESの書き方を確認する前に、人事(面接官)が「ガクチカ」を通して見ているポイントを確認しておきましょう。

リクルート出身の現役経営者・ベンチャーのCHROである弊社代表坂元、ベンチャー2社での採用を経験し弊社の採用担当である渡邉、それぞれの経験や知見を反映させた内容になりますので「人事のリアルな目線」を共有できるかと思います。

是非、この記事を通して「人事のリアルな目線」をインプットし、これからの就職活動に活かして頂きたいと思います。

 

1:新卒採用と中途採用の違い

こちらの内容は既に自己分析に関する記事で確認した部分もありますので、まずはその点をさらっと復習していきましょう。

 

———  復習スタート ———

まず、中途採用では「即戦力人材」が求められていますが、新卒採用では「ポテンシャル人材」が求められています。

図で示すと以下の通りです。

そして、どういった成長曲線を描くのかはその人の【原動力】と【能力】が関係しています。

そのため、新卒採用においては

「どういった原動力を持ち、それはどの程度の強さなのか」
「成長する過程でどういった能力を発揮しているのか」
「それらは自社とフィットするのかどうか」

といった点を選考官は確かめています。

——— 復習終わり ———

 

ここまでが復習の内容です。

ここらはもう少しだけ詳しく、人事の見ているポイントを確認していきましょう。

 

まず中途採用においては、人事は「職務知識」「業界知識」「ビジネス一般常識」といった点を見ています。

しかし、就業経験のない大学生はこれらがありません。

その代わりに、人事は「成長エビデンス」「原動力とその強度」「3つの成長の仕方」から入社後の成長・活躍を判断しています。

 

成長エビデンス
これまでの成長した経験から、その人の成長性を判断する。

 

原動力とその強度
「Will・Being・価値観(原動力)」を確認し、それが自社とフィットしているかどうかを確認する。
また、「突破浮上エビデンス(原動力を発揮した成果を出したエピソード)」から、Will・Being・価値観の強度を確認する。

 

3つの成長の仕方
人が成長するパターンは「自分でPDCAを回す」「他者の真似をする」「他者からフィードバックをもらう」に分解することが出来る。
それぞれの能力を確認し、その人の成長の仕方を把握する。
※どこの企業も見ている「協働性」「素直さ」といった点は2番目と3番目に含まれる。

 

それでは、具体的にガクチカの中のどういった点からこれらを判断しているのかを見ていきましょう。

 

2:”成長物語”を通じて伝えるべき2つのこと

それぞれの項目を判断するために見ているポイントは以下の通りです。

 

成長エビデンス
ガクチカの変化感(BeforeとAfterの差分)から判断する。

 

原動力とその強度
「その活動をやろうと思った理由」「継続して頑張れた理由」から原動力を判断し、上記の「変化感」からその強度を判断する。

 

3つの成長の仕方
変化を生むために行った思考・行動から判断する。

図で表すと以下のようになります。

このことから、

1:ガクチカは「成長物語」になっている必要がある。

2:活動を始めた時の動機と継続している動機から「原動力」を伝えるべき。

3:変化を生み出した行動・思考から自身の「成長の仕方」を伝えるべき。

と言えます。

まとめると「 成長物語を通じて”原動力”と”成長の仕方”を伝える必要がある 」ということです。

尚、ESでは字数制限があることや、一方通行のコミュニケーションとなるため、これらを網羅的に全て伝えることが難しいことがほとんどです。(次回の記事で確認する『ESの作成方法』でも重要な部分に焦点を絞っております。)

そのため、「詳細は面接の中で伝え、ESでは主要な部分を伝えるんだ」という認識を持っておいて下さい。

 

面接を想定した上での整理方法については、以下のテーマ「面接(ガクチカ・志望動機)」の記事をご覧ください。

 

3:『自己分析』の内容との関連性

最後に、最初のテーマであった『自己分析』の内容と今回のガクチカの内容の関連性について、簡単に確認をしておきましょう。

『自己分析』の記事で出てきた以下の図を見てみましょう。

この図の意味することは

1:原動力(Will・Being・価値観)はある出来事がきっかけで芽生える。

2:それは環境を選択する際に(意思決定に)影響を与える。

3:それは困難な状況を突破したり、出来ていない状態から浮上する際にも発揮される。

ということでした。

上記の図と、先程確認した以下の図を見てみると、何か気づくことはありませんでしょうか? 

 

 

 

 

まさに、以下の画像の赤枠の部分がガクチカで話す内容と一致するということです。

つまり、『自己分析』の記事でお伝えした自己分析の方法はガクチカの整理にも関連しており、それはまさに選考にも直結する内容である、ということです。

 

まだ自己分析をしっかりと行えていない人は、まずは『自己分析』の記事を参考にしながら、自己分析を進めることから始めていきましょう。

 

今日の内容を踏まえ、次回の記事では、具体的なESの作成方法について見ていきます。

 

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